NPO法人 まちづくりNEXT運動 NPO MACHIZUKURI-NEXT MOVEMENT
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NPO法人 まちづくりNEXT運動 −設立主旨−

口爆発と大量生産大量消費経済を世界化してきた人間活動に起因する気候変動。それが深刻化させている水問題、食糧問題、エネルギー問題などが、人類の明日への希望を奪いつつあります。とりわけ食糧問題は、穀物自給率29%(含む飼料用穀物)にまで落ち込んだ日本の明日を絶望的なものにしています。

これまで日本を「クルマを売って食糧を買う国」にしてきた政府は、農業、とりわけ米作を振興し、食糧生産と消費の距離を縮める、拡大する方向に、政策を逆転させる必要に迫られています。人口の三分の一を首都圏に集中させてきた政策を逆転させ、地方に農業の働き手を呼び戻すことを推進する必要に迫られています。

いま、国の予算配分に依存する地域の首長たちは、農業問題や少子高齢化問題を差し置いて高速道路の建設優先を叫んでいます。しかし本心では、過疎化高齢化し、医師不足が進んで自治体病院の崩壊が進行し医療福祉問題が深刻化している地域の生活環境を作り直し、戻ってくる若い人たちの受け入れ態勢を整える必要を切実に感じているはずです。

われわれは、これまでの職と住を分離する中小都市のまちづくりや中山間地を抱える地域のまちづくりに疑問を抱いてきました。そして、これまで当の政策を推進してきた当事者たちも、いよいよ深刻化してきた「地域の危機」に対応して、われわれの問題意識を共有し始めています。

われわれは、生産と消費の時間的、空間的距離を縮めることが最も効果的なエネルギー消費削減法であり、温室効果ガス削減法であり、そのために自然がもたらす恵みに依存する人口を生産地と消費地に二分してきた政治経済的施策の流れを逆転させ、職と住を近接させて、生産地と消費地を一体化する施策へ変えさせたいと思っています。
その新しい流れの中にこそ、エコノミーとエコロジーの両立の道があると信じています。

われわれは、江戸期の幕藩体制がそうであったように、この日本という場所を、生産と消費の相互関係が最適化された「コンパクトシティ」の集合体にすることを夢見ています。そしてわれわれは、それを実現するための新しいまちづくりの考え方、考えを実現する方を、それぞれの事業主体に提供したいと考えています。

われわれは、まちづくりのプロ、生活経済の専門家、地方行政についての専門家、まちづくりの中核になるべき医療介護施設づくりの専門家、医療介護問題の専門家、そして農業など第一次産業の専門家、流通と消費システムの専門家、国の有り様を研究する学者、医者、建築家、企業実務者、そして何より、自分の生きる地域を素晴らしいところにしたいと考えている「生活の専門家」など様々な立場の人間たちが、同じ「」を持って集まった集まりです。

われわれは、個々別々に、あるいは小グループにまとまって、あるいは全員一致団結して行動します。具体的には、研究し、考え、提案し、実現を支援し、実現のために自ら努力しようと思っています。

もしもわれわれの活動が実を結んでいけば、若者たちが故郷を捨てて巨大都市に職を求める流れも止まり、Jターン、あるいはUターンの流れが大きな流れになっていくだろうと信じています。巨大都市に一極集中する大量生産大量消費システムから、食糧自給率、エネルギー自給率、資源自給率を飛躍的に高めていく「適量適量消費システム」に転換していくに違いないと信じています。

われわれは、なぜこの日本で、例えば「小布施」や「湯布院」のような「いいまちづくり」が難しかったか、その理由を知っています。縦割行政が問題だったことも知っています。そして実は、その解決法も知っています。ただし、それを現実化させるための力を持っていなかったのです。最大の力は、そこに生きる住民たちが心を一つにすることで産まれます。住民たちが心を一つにするためには、具体的なビジョンを示すことが必要です。われわれは、そのためにビジョンを描き、また描かれたビジョンを評価して、よりよいビジョンにしていくことが出来ます。そしてそのビジョンを現実化していくために助力することができます。

「所侍旅坊主」という言葉があります。「外の人間である旅坊主が持ってくる知恵や情報や方法を活用して、そこに住む人々が事を成す」という意味で、われわれはその旅坊主になろうとしているわけです。ある地域の所侍が、別の地域に行けば旅坊主になります。「所侍旅坊主」は知恵と経験の交流をも意味しています。 そして旅坊主としてわれわれは、調べ、学び、考え、提案します。あるいは、なされた提案を評価します。そして所侍たちが事業主体となって素晴らしい「まち」をつくるのです。もちろんわれわれが「まちづくり」に直接協力することもします。

この絶望的な未来の中に、希望に満ちたまちができていく。われわれの子孫たちは、そこに住んで、そこから仕事の場所、たとえば山や畑や田んぼや作業場にクルマで通う。地産地消の食品や商品を売る店、飲みや、居酒屋、カフェ、レストラン、映画館や図書館、もちろん病院、医院、診療所、介護センター、保育センター、学校、趣味の会まで何でもあるコンパクトシティ。周りに広がる美しい田園風景。昔、ヨーロッパ各地につくられた田園都市の21世紀バージョン。そこにはきっと、孫子の代まで続く幸せな生活がある。
それが、われわれ旅坊主のなのです。

どうぞあなたも旅坊主になってください。そしていっしょに夢の実現を目指しましょう。

2009年1月吉日
NPO法人「まちづくりNEXT運動」設立発起人一同

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